2025年8月27日
PC・携帯・タブレット

本記事では、故人のスマホのロック解除方法をご紹介。業者に依頼する際の費用目安や、デジタル遺品を取り扱う際の注意点もまとめました。『docomo』『au』などキャリアごとの対応方法や、ショップでのロック解除の可否も解説。裏ワザのリスクも紹介しているので、参考にしてみてください。

近年は生活の多くがデジタル化され、スマホにはさまざまな情報が集約されています。
故人がスマホやPC、クラウド上に残したさまざまなデータを「デジタル遺品」と呼び、以下がその一例です。
<デジタル遺品の例>
写真
連絡先
ネットバンク・ネット証券の情報
各種契約データ
SNSアカウント
クラウドサービス など
遺族が故人のスマホにアクセスできないと、大切な情報を確認できなかったり、必要な手続きを進められなかったりと不便やトラブルが生じることも。
相続の手続きに必要な情報がスマホに眠っているケースも少なくないため、故人のスマホロックを解除することは、遺品整理を進めるうえで非常に重要なステップです。

スマホのロックを解除できないと、さまざまな手続きや確認に支障が出てしまいます。その結果、遺族が余計な負担を抱えることになりかねません。
ここからは、代表的なリスクについて解説していきます。
故人の友人・知人への訃報が遅れる
サブスクサービスの解約・退会が難しい
ネット証券や金融取引の発見が遅れる
ロック解除ができずチャットアプリやSMSなどにアクセスできないと、故人の友人や知人にすぐに訃報を伝えられないことがあります。
とくに遠方に住んでいる・家族とは接点が薄い知人には、スマホを通じてしか連絡先がわからないことも。
結果として葬儀や告別式に間にあわないなど、後悔や失礼につながってしまうこともあるでしょう。
動画配信や音楽アプリ、クラウドストレージなど、サブスクサービスはメールアドレスやアプリを通じて契約されているケースが多く、スマホにアクセスできなければ契約情報を確認するのも困難です。
解約が遅れると知らないうちに利用料が引き落とされ続けてしまい、金銭的な負担が発生するリスクがあります。
投資やネットバンキングを利用していた場合、スマホのロック解除ができなければ資産の存在を把握すること自体が難しくなります。
ログイン情報や取引通知のメールなどがスマホ内にしかないケースも多いため、相続の手続きが遅れたり、最悪の場合は資産を見落としてしまう可能性も。
財産だけでなく負債が隠されている場合もあるため、しっかりチェックしておきたいポイントです。

故人のスマホにアクセスするためには、まずロック解除が必要です。解除方法は大きく分けて以下の2つ。
自分でロック解除を試みる
業者にスマホロック解除を相談する
それぞれメリットやリスクが異なるため、見ていきましょう。
まず試しやすいのが、遺族が自分で解除を試みること。故人が生前に使っていたパスワードやパターンを推測したり、生年月日、記念日などの要素から探っていきましょう。
ただし現代のスマホはセキュリティが強化されており、パスワードも複雑だったり、生体認証だったりと高難易度。
一定回数以上誤入力するとロックされることもあるため、どうしても心当たりがある場合に限定して、慎重に行う必要があります。
自分での解除が難しい場合は、専門業者に相談がおすすめ!
近年はスマホロック解除やデータ整理が専門の「デジタル遺品整理業者」もおり、プロの技術・手順を踏みながら解除を試みてくれます。
次の章で詳しく解説していきます。
故人のスマホロック解除を手助けしてくれる業者として、「デジタル遺品整理業者」があります。
デジタル遺品整理業者とは、故人が使用していたスマホ、PC、オンライン上などに残されたデータやアカウント情報などの「デジタル遺品」を整理する専門業者です。
そのサービス内容の1つに「スマホのパスワードロック解除」があります。
依頼の際は、個人情報の流出リスクや法的な問題がないよう、信頼できる業者かどうかをしっかり確認することが重要です。
<スマホロック解除の一般的な費用目安>
スマホのロック解除:2万円〜5万円程度
スマホ内のデータの取り出し:2万円〜3万円程度
スマホロック解除を業者に依頼する場合、費用は機種やセキュリティの種類によっても変わります。複数台の依頼や、難易度によっては相場以上になることも。
中には失敗の場合料金不要の業者や、成功報酬型の場合もあるため、料金体系は依頼前にしっかり確認しておきましょう!
▼関連記事
デジタル遺品整理業者のサービス内容や料金は?メリット・デメリットと選び方も紹介
上記金額はあくまで参考です。実際の金額は業者やプラン、状況に応じた対応の難易度・量により大きく変動します。

代表的な携帯キャリアのショップ『docomo』『au』『SoftBank』では、ロック解除そのものはできず、端末の初期化しか対応できません。
<キャリアサービスが対応してくれること>
端末の初期化
契約・プランの解約
故人の端末の承継・譲渡手続き(名義変更)
端末を初期化すればロックも解除できますが、中身のデジタル遺品ごと消えてしまいます。重要データにアクセスできる確率をできるだけ上げたい場合は、専門業者への依頼が有効です!

故人のスマホロックを解除する作業は、トラブルや心理的負担のリスクも伴います。安全かつスムーズに進めるために、以下の点に注意しましょう。
相続人の合意をとっておく
心の準備をしておく
業者に依頼しても確実に成功するとは限らない
スマホ内には故人の個人的な連絡先やメッセージ、写真などが含まれており、プライバシーの観点からも慎重に扱う必要があります。
もっとも優先されるのは故人の意向で、その次は相続人の意思。事前に相続人や親族で話しあい、合意を得ておきましょう。
形見分けや重要な情報の確認範囲も決めておくと、後々のトラブルや誤解を避けられますよ。
落ち着いたと思っても、精神的な揺れがぶり返してしまうこともある
知りたくない・見たくなかったプライベートな情報が目に入るかも
知らされていない財産、負債が隠れている可能性もある
多くの場合、故人のスマホを開くと思い出のメッセージや写真が出てきます。そのほかプライベートな情報は、確認した場合にショックを受けない内容とは限りません。
遺品整理自体がつらくなることもあるため、メンタルが不安定な方は必要最低限の確認に留め、残りは時間をおくというのも1つです。
古い端末や最新OSでは対応不可の場合がある
データ消失リスクはゼロにはできない
専門業者は難しいスマホロック解除にプロが対応してくれる便利なサービスですが、端末の状態やOSのバージョンによっては解除できないケースもあります。
依頼する際は成功の保証はないことを理解した上で、重要なデータのバックアップや慎重な作業を心がけることが大切です。

故人のスマホロック解除はデジタル遺品にアクセスし、手続きや遺品整理をスムーズに進めるために欠かせません。
遺品整理でなにかとバタバタ慌ただしい最中、パスコード解除まで手間と時間をかけると思った以上のストレスにつながります。当てずっぽうにパスワード入力を繰り返すと、機種によってはデータ消失のリスクも!
長くそのままにすると継続して携帯料金もかかってしまうので、信頼できる専門業者に相談するのがおすすめです。
頼れるところはしっかり頼って、効率的に遺品整理を進めていきましょう!
iPhoneとAndroidでは、ロック方法のバリエーションが異なります。
方法 | 対応 | |
|---|---|---|
スワイプ | 画面をスワイプ | Android、iPhone |
パスコード / PIN(数字) | 4〜6桁の数字の組み合わせ | Android、iPhone |
指紋認証 | 特定の場所に登録した指を乗せて指紋を読み取る | Android、iPhone |
顔認証 | カメラで顔を写す | Android、iPhone |
パスワード | 4〜6桁の英数字の組み合わせ | Androidのみ |
パターン | 9つの点から任意のポイントを一筆書きで繋げる | Androidのみ |
虹彩認証 | カメラで瞳の虹彩を読み取る | Androidのみ |
インテリジェントスキャン | カメラで瞳の虹彩、顔認証を組みあわせる | Androidのみ |
インターネット上では裏ワザとして、スマホロック解除の解析ソフト・ツールを使う方法が見受けられます。しかし、そういった方法には以下のようなリスクも。
知識がないと使用が難しい
説明が英語で正しく読み取れない
データの破損・消失のおそれ
個人情報流出の危険性
加えて、そういったツールを使用したことで起こったトラブルはメーカー保証の対象外になることもあります。
また、ロック解除のアプリやソフトは信頼できるとも限らず、悪徳なものを利用してしまうと個人情報流出の危険性も考えられます。
リスクを抑えて大切なデジタル遺品にアクセスするためにも、信頼できる専門業者への依頼が無難といえます。
バックアップやクラウド同期を事前に確認し、データ消失に備える
パスコードやパターンを思い出せる限り慎重に試す
試行回数制限に注意!回数を超えるとロックや初期化が発動
やみくもにロック解除を試す前に、『Apple』『Google』などアカウントサービス提供元に問合せ、デジタル遺品へのアクセスリクエストを行うことも可能です。
捜査や事件に関わる場合を除き、基本的に警察が個人のスマホのロック解除に対応することはありません。
捜査後に遺族に返す際には、あらためてロックされた状態で戻されるという情報も。
遺族がデジタル遺品にアクセスする目的では、メーカーへの問合せや専門業者を利用するのが現実的です。

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