骨董品買取2019年2月24日
本物と贋作を知る方法!買取前に肝心な偽物【骨董品】の見分け方とは
テレビ「なんでも鑑定団」をみなさんはみたことがあるでしょうか。骨董品が本物か贋作かを鑑定士の方が見分け、価値を教えてくれるエンタメ番組です。
骨董品は、本物か偽物かで買取査定額に大きな差がでます。偽物であった場合には買い取ってもらえないということもあるため、買取依頼をする前に贋作でないかを調べることが重要になります。
骨董品が本物であるかどうかは鑑定士に依頼してみてもらうことが確実です。鑑定書などをもらえば、適正な価格で買い取ってもらえる可能性も高くなるでしょう。
しかし、素人でもポイントを押さえれば、本物か贋作かを見分けられる可能性があります。
この記事では、素人でも判断できる骨董品の見分け方を紹介します。買取業者に骨董品を持っていこうかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
1.骨董品が本物か偽物かを知る3つの基礎
日本の掛け軸や海外のアンティーク製品など、骨董品の種類はさまざまです。しかし、種類全体を通していえることが3つあります。3つの基礎を押さえれば、自分でも骨董品が贋作でないかを見分けることができるかもしれません。
基礎となるポイントは以下の通りです。確認しましょう。
1-1.サインの有無
骨董品が名のある作家による作品であった場合は、その作家オリジナルの刻印(落款や銘柄)が施されている場合が多いでしょう。骨董品そのものに施されていることもあれば、付属の箱(共箱)に刻印されていることもあります。
日本刀であれば、持ち手の部分に銘が彫られているでしょう。誰が手がけた作品なのかが明確にわかりますし、サインのちょっとした違い(文字の癖や大きさ)で本物かそうでないかを見抜ける可能性があります。
作家物であると判明すれば、その骨董品は非常に価値のある物になり得ます。しかし世界中で有名な作家の作品であっても、刻印がなければ素人では見分けることが難しいでしょう。
1-2.製造された年代はいつか
その骨董品が、いつの年代に製造されたものかを確認しましょう。年代については、付属の箱などに明記されていることがあります。
どの年代に製造されたものかによって、「希少性」の高さが分かります。特に、明治時代よりも前に作られた骨董品であれば、価値が高いと判断されることが多いでしょう。
歴史が古い仏教美術品(仏像・仏画)などはとても高価です。
そして、その作品が製造された時代作風・時代背景・その時代に主流とされていた製作方法を調べると、贋作かそうでないかの見分けることができます。
「この作風は、この時代に合わない物だ」と思った場合、その品は本物ではない可能性が高いでしょう。
年代の確認がとれるのであれば、確認しておきましょう。
1-3.どんな素材を使っているか
その骨董品が、どのような素材で作られたものかを確認しましょう。
ジュエリーでも、素材によって価値や価格に大きな差がでます。ダイヤモンドなどの宝石は特に価値が高いと、ご存知の方も多いでしょう。
骨董品でも同じように、素材で価値は変わるのです。一般的には、「象牙」「金銀製品」「血赤珊瑚」「翡翠」が宝石に近い素材とされています。
それがたとえ骨董品に見えないただの古道具であったとしても、金や銀で製造されたものであれば数十万円以上の価値がある可能性があるのです。
また、素材と年代を合わせてみることで、その品が模造品であることが判明することも。
象牙など、素材が動植物由来のものは当時と同じものを入手するものが困難です。そのため、後世で作られた模造品は、別の素材を使用していることがあります。
掛け軸・絵画の類も、使用している墨やインクの色素、匂いで違いがわかることもあります。よくみると、ただ印刷されているものというケースもあるので、素材の確認は重要です。
2.種類別!本物か偽物かの見分け方
骨董品は、主に「陶磁器」「絵画」「掛け軸」と種類が分かれます。見分けるためのポイントも異なるため、それぞれのポイントを押さえる必要があるのです。
この項目では、種類別に見分け方を紹介します。確認しましょう。
2-1.【陶磁器】の本物か偽物かの見分け方
陶磁器は、骨董品の中でも特に偽物が多いといわれています。デザインや形が酷似しており、一目みただけでは判断することは不可能でしょう。
けれど、よく品を見てみたり、実際に触れることで見分けられる可能性があります。
まず、形を見てみましょう。
きれいなフォルムで、歪みがほぼないものに関しては偽物である場合が多いです。
古い陶磁器などは、歪みが生じやすいため完璧に整っているというものはそうそうありません。そのため、きれいに形が整っているものは機械によって製造されたものである可能性が高いのです。
次に、光沢感を確認しましょう。造られてから年数が経ったものは、次第にムラや光沢感に薄れがでてきます。
そのため、光沢感にムラがなかったり、最近作られたもののように美しい光沢感があった場合は偽物である可能性があります。
しかし、歪みや光沢感をよく真似た精巧な贋作も、中には存在します。上記のポイントに当てはまらない物も、本物ではない可能性は十分にあります。注意しましょう。
2-2.【絵画】の本物か偽物かの見分け方
絵画も、偽物が多く出回っている骨董品のひとつです。最近では、有名作家の作品をよく真似たコピー作品を制作している絵描きも多く、素人が判断するのは非常にむずかしいでしょう。
絵画が偽物でないかを見分けるポイントは、まずタッチの微妙な違いと道具です。
その作品をよく近くでみれば、タッチの違いなどがわかることもあります。
使用しているキャンバスや絵の具の違いも判断基準のひとつです。
また、サインや年代などがわかれば、風合いで見分けがつくこともあります。
しかし、これらのポイントで見分けるには、絵に関する知識が必要です。自分である程度見極めたいという際は、絵や作家についての情報を十分に調べることが大切になります。
2-3.【掛け軸】の本物か偽物かの見分け方
掛け軸は、絵画と同じく見分けるのが難しい骨董品です。しかし、プリント品であれば素人目でも本物と偽物の判断を付けることができます。
掛け軸に近寄り、作品をじっと凝視してみましょう。
本物であれば、きちんと紙に文字や絵が描かれているはずです。そのため、凹凸が必ず生じます。プリント品の場合凹凸がなく、平面なため素人でもよく見れば判断が付きます。
また、匂いをかぐことでも判断が可能です。本物であれば、インクとは違った墨の匂いや、経年劣化による紙の匂いがするでしょう。
しかし、プリント品ではなく精巧に真似て制作された掛け軸も存在します。そうなると、自分での判断は至難の業です。
この見分け方は、あくまでプリント品かどうかの確認の仕方と捉えるのがいいかもしれません。
3.慣れてないと骨董品の見分けはプロにも難しい
骨董品の見分けは、専門家などのプロであっても難しいとされています。知識だけでなく、目を肥やさなければ正確な鑑定はできません。
ポイントを押さえればある程度見分けがつくとはいえ、鑑定力のない素人判断には限りがあります。プリント品などのわかりやすい違いであれば見分けが付くかもしれませんが、精巧なコピー作品であれば正確な判断は困難でしょう。
4.骨董品のプロの査定がおすすめ
正確に本物か偽物かを確認したい場合は、やはりプロの鑑定士に頼むのがおすすめです。
骨董品を取り扱う買取専門店では、無料で査定をおこなってくれるところもあります。
人や店によって、目利き力(鑑定力)にも差があるため、業者選びにも注意しましょう。また、適正価格で査定額を出してくれるかは店の資金力も関わってきます。
プロに査定を依頼する時も、資金力に問題はなさそうか、無料鑑定が可能かなどを確認するといいでしょう。中には、写真鑑定などの簡易的な査定をおこなってくれるところもありますが、実際にみてもらった方が正確さは増します。
4-1.「買いクル」は出張買取も無料
出張買取サービスの「買いクル」では、出張鑑定・出張買取をおこなってくれます。
査定は無料です。骨董品や美術品だけでなく、家具や金買取などさまざまなジャンルを取り扱っています。
高価買取の実績を持ち、問い合わせから最短30分で鑑定士を派遣してくれます。不明点があれば、10時から20時まで電話での問い合わせが可能です。
買取エリアは関東と関西。電話やメールフォームから簡単に申し込みができます。買いクルは、買取実績が優秀な信頼の高いサービスです。家に眠っている骨董品があるという方は、ぜひ利用してみましょう。
まずは3つの基礎を実践
自分での正確な判断はたしかに難しいですが、それでもある程度まではポイントを押さえることで見分けが付きます。
そのためには、まず3つの基礎から実践していくことが大切。基礎を確認するだけでも、精巧な贋作でない限りは判断が付くでしょう。
正確な判断はもちろんプロに任せるほかありませんが、簡易的に自分で見極めたいという方はぜひこの記事を参考にしてください。
買い取ってもらうためだけでなく、美術商などで骨董品を購入したい時も、ポイントを押さえることで偽物を買ってしまう失敗が減るでしょう。
まとめ
・自分で見分けるための基礎は3つを押さえればある程度の見分けはつく
・さらに細かい見分けるポイントは骨董品によって異なる
・正確な判断はプロでさえも難しい
・出張買取サービス「買いクル」なら無料で出張鑑定・買取が可能!