骨董品買取2019年2月2日
アンティーク・骨董品を転売する【せどり】は儲かる?やり方と注意点
副業としてせどりをしようと考えたことはありませんか?
せどりに使える商品にはいろいろな物がありますが、アンティークや骨董品に興味がある人はそれらのものを使ってせどりをしようと思うかもしれませんね。
でも「骨董品のせどりは儲かるのか」、「どうやってせどりをすればいいのか」など不安や・疑問は多々あるでしょう。
ここではアンティークや骨董品を使ってせどりをする方法やせどりでの注意点について紹介していきます。
1.【せどり】ってなに?
せどりという言葉について詳しくご存知でしょうか。
言葉自体は聞いたことがあるし副業としてできるのは知っているけど、どんなものかは知らない…そんな人のためにせどりを詳しく解説してきます。
1-1.【せどり】の意味
せどりとは古本屋で古本を転売目的で購入することを言います。
漢字では「競取り」と書きます。
古本屋などで本を安い買取金額で仕入れ、仕入れ額より少し上の価格で販売することで利益を上げます。
せどりの対象は古本が主でしたが、現在では古本以外にもゲームソフトやCDなどさまざまなものがせどりに使われています。
1-2.転売との違い
せどりは転売とよく似ているように思えますが、実は全く異なるものです。
まずせどりは中古屋などさまざまな場所から商品を安値で仕入れ、それをAmazonやオークションサイトなどで少し値を上げて販売することを言います。
それに対し転売は、骨董品やアンティークなどを対象に行われることが多くなっています。
画廊や骨董品買取店などが美術品などを買い取って店頭に並べたものの、中々売れないということは珍しくありません。
買い手がつかなければ利益も上がらないので、そんな時に画廊などによく出入りする買取業者・美術商・コレクターに美術品などを買い取ってもらいます。
これを転売と言います。
似ているように思えて、実は意味が異なるんです。
しかし最近はせどり・転売どちらもさまざまな品を対象としているので、厳密な境界線というものがなくなってきています。
1-3.骨董品を売るには古物商許可証の取得が必要
骨董品でせどりを行うには、許可証を取得しておく必要があります。
許可証のことを古物商許可証と言い、これを持っておくことで骨董品やアンティークなどの古い品物を販売することができます。
許可証を取得するには販売している場所の都道府県公安委員会に申請をしなければいけません。許可が下りると手帳型許可証をもらえ、安心してせどりを行うことができます。
2.【せどり】になくてはならないポイント
骨董品などのせどりを行う際に押さえておきたいポイントがあります。せどりを始める前に条件を満たしておきましょう。
2-1.鑑定力を得る
骨董品やアンティークは、専門的な知識がなければただの古い品にしか見えません。これでは転売目的でもなにを購入すればいいのかわかりませんよ。
有名な作家が作ったものとわかればそれを購入して転売することもあるでしょう。しかし、作家物などは贋作が非常に多いため、これを第三者に売ったとなると後からトラブルになる恐れもあります。
そのため骨董品やアンティークなどの知識を身につけ、さらに鑑定力を得る必要があります。確かな鑑定力を持てば価値のあるものを見つけ出すことができ、後々のトラブルを防ぐことにも繋がります。
鑑定力を得るには美術商や古物商、骨董品の買取専門店に勤めることがおすすめ。骨董品や美術品に触れる機会が多いですし、専門買取店であればこれくらいの価値の物にはこの買取価格が付くということも勉強できますよ。
2-2.資金の確保
せどりを行うなら、まずは骨董品やアンティーク家具などを仕入れる必要があります。買取店や市などに出向いて掘り出し物を見つけなければいけませんが、驚くほどの安い価値で売られているものから数十万円以上の値がつくものまでさまざまです。
骨董品などを対象にせどりをするのであれば、仕入れの際に高いお金を出さなければならないことも少なくありません。骨董品などは基本的に即金払いとなっているため、ある程度の資金を蓄えておく必要があるのです。
2-3.中国骨董品を狙う
数年で世の中の流行が変わるように、骨董品もどんな物が注目されるかは数年で変わります。今は中国骨董品が人気を集めているといわれています。難易度は高いですが、すぐにせどりを始めるなら中国骨董品を狙うのも良いでしょう。
せどりを始める時期に何が注目を集めているかをチェックしておくことで、大きく利益を上げることができます。
逆に注目されていないものを対象にせどりをしても、なかなか利益が上がらない可能性もあるので注意してください。
3.どうやって仕入れるの?
骨董品を対象にせどりをしようと思っても、骨董品やアンティーク製品がどこで手に入るか知らなければことは前に進みません。
ここでは骨董品などを仕入れることができる場所について解説していきます。
3-1.古物市場
多くの骨董品が集まる場所と言えば古物市場があります。
古物市場とは古物商を行っている人たちが集まる市で、多くの物が販売されているため、せどり対象のものがきっと見つかるでしょう。
ただこの古物市場に出入りするには、古物許可証が必要です。また市場を開催している主催の承認も必要となります。
まずは古物許可証を取得し、それから住んでいる地域で古物市場が開催されているかをネットから確認してみましょう。最寄りで市場が開催されていれば、そちらの主催者に参加申し込みをすることで古物市場に出向くことができます。
3-2.オークション
自宅で無料・手軽に始めることができるのはオークションです。
ヤフオクなどの大手オークションサイトのカテゴリを見てみると、多くの骨董品が出品されています。高値の物もありますが、比較的安価の物も多いため、資金力がなくても安い落札価格で骨董品を手に入れられるかもしれません。
ただオークションサイトに出品する人のほとんどは骨董品の知識を持っていない可能性があります。
有名な作家物であったとしても、それが本物か贋作かの見分けがついていないことも多く、手元に届いてから贋作であることがわかるということもあります。
贋作を購入しても販売することはできませんので、オークションサイトでの骨董品の購入はあまりおすすめできません。
4.注意点しなければならないこと
骨董品のせどりを始めるのであれば、注意点についても知っておきましょう。
注意点を知らずに始めてしまい、後々にトラブルが起きると大変なことになります。ここで紹介する注意点を守り、トラブルなくせどりを始めてくださいね。
4-1.古物商許可証なしでの転売
骨董品などの古いものを販売する時は古物許可証が必要だと最初にお話ししましたが、これを取得せずに販売してしまうと法に触れてしまいます。
古物営業法という法律に引っかかってしまい処罰の対象となるため、必ず古物許可証をもらっておきましょう。
では何らかのものを販売する時は必ず許可証が必要なのかというとそうではありません。
例えば自分で使うために購入したものの、結局使わずにもったいないのでオークションサイトで販売するという場合は法に触れません。
自分で使うために購入したのか、それとも転売目的で購入したのかによって変わります。
誰かから衣類や貴金属などの生活用動産に分類されるものをもらい、それらが不要な場合も転売はできます。この場合も古物許可証は不要です。
転売した際に1個の価格が30万円以上の値が付く場合は課税対象となり、申告しなければなりません。もし複数の物を転売して50万円以上の利益が出た場合は譲渡所得税もかかりますので、これも忘れずに支払いましょう。
4-2.偽物の取り扱い
骨董品や美術品などの品は高い価値が見込めますが、それは本物であった場合。偽物、つまり贋作の場合はその価値が見込めませんので、せどりをする時は本物か贋作かを見極めることが必須です。
本物だと思って転売したものの、後々贋作であることがわかると金銭トラブルに繋がりますし、販売者としての信用も評価もグッと下がります。
そのため骨董品やアンティークでせどりをするのであれば、本物かどうかを見極める力が必要になるのです。
商品の仕入れは海外よりも日本国内の方が良いでしょう。海外には品物の贋作が多く出回っているため、日本国内で仕入れた方が贋作に引っかかる可能性も少ないといえます。
せどりで儲けるには準備が肝心
骨董品やアンティークでせどりを始めるには注意点を守ることも大切ですが、事前の準備が肝心となります。
何の知識も持たないまま始めても本物か贋作かの見分けが付きませんし、その品の本当の価値もわからないので値のつけようがありません。
きちんとした知識を身につけ、それから骨董品などを仕入れます。仕入れたら市場相場をチェックして品物の査定をし、販売価格を決めます。
こうしてようやくせどりでの利益が期待できるでしょう。
トラブルを起こさずに儲けるために、準備をしっかりしてから始めましょう。
副業でせどりを始め、利益が出たら確定申告も忘れないでください。給与所得者は副業での利益を確定申告して申請する必要があり、それによって住民税申告・所得税なども変わりますので、2~3月に申告してくださいね。
まとめ
・せどりと転売は似ているようで意味が異なる
・せどりを始める前に古物許可証を取得する
・骨董品の知識や鑑定力を身につけておく
・贋作を転売しないように注意が必要
・仕入れ先は古物市場がおすすめ